耳より情報・金庫あれこれ
留守中でも安心できる防犯対策について

今回は留守をしているときでも、安心していられるための防犯対策について考察します。
留守だと気付かせないコツ
家を留守にする機会が多い家庭では、空き巣にそのことを知られないようにしなければなりません。
万一、定期的に留守になる曜日や時間帯を知られてしまったら、泥棒の格好のターゲットにされてしまいます。日常的に行うべき留守だと悟られないようにするための工夫には、以下のものが考えられます。
一部の電気をつけておく
夜遅く帰宅する日は、トイレやどこかの部屋の電気をつけたまま出かけるようにします。玄関先の電気などは、暗くなると感知して点灯するタイプのものにしておけばより安心です。テレビまたはラジオをつけておく
居間のテレビや子供部屋のラジオ、オーディオなどをつけておくのも、いい方法です。テレビなどがずっとつけっぱなしなのが気になるようであれば、タイマーを使って時間帯によってつけるようにしておく方法もあります。旅行中でも雨戸は閉めない
旅行中は防犯のことを考えて雨戸を閉める……という人もいますが、晴天なのに雨戸が閉まっているのは留守であることを教えているようなものです。台風が来そうなときでもない限り、雨戸は開けておきましょう。カーテンもあえてレースだけ閉めるようにしたり、少し開いている状態にしたりしておく人もいます。新聞、郵便物は溜めない
留守でも新聞、郵便物はポストなどに溜めておかないように気をつけましょう。これらが溜まっている家は空き巣に狙われやすくなります。旅行中は次に挙げる方法できちんと止めるようにしておいてください。郵便物や新聞を一時停止する方法
郵便物を停止
最寄りの郵便局で手続きできます。運転免許証や健康保険証などで本人確認を行い、不在届を提出します。停止期間は最長30日間で、自宅宛のすべての郵便物等を保管してくれます。また、不在届の受付後、「不在届受付確認票」が届くので、届出は早めにすませておくことをおすすめします。新聞を停止
配達店に電話などをして、依頼すればOKです。通常、取り置きか破棄かを選択でき、1カ月間丸々不在の場合は購読をやめることもできるでしょう。期間を告げなくても、配達を再開したいときはもう一度連絡するというパターンでも、了承してもらえるはずです。宅配便は?
よく使う宅配便業者があるのなら、ネットで手続きしてメンバーになっておけば不在連絡や配達予定通知をメールで受け取るサービスが利用できる業者もあります。メールで知らせが来たら直接営業所に連絡を取って、旅行から戻った後に配達してもらうなど、対処法を伝えましょう。配達日を連絡しておけば不在票が何枚もポストに入ることもありません。
家の情報を知られないようにするために
空き巣に狙われないようにするためには、普段から家の情報が第三者に漏れないように気をつける必要もあります。まず電話番号は、泥棒が留守かどうかを確かめるためにかけてくることがあるので簡単には知られないようにしておきましょう。
104での案内やタウンページに掲載したくない場合は局番なしの「116」に電話をすれば手続きできます。
また留守電には「ただ今、留守にしています」というフレーズは、入れない方がいいでしょう。フレーズを「ただ今、電話に出る事ができません」「防犯対策のため、常に留守番電話にしております」などとした方が、印象的に留守だと思われにくいためです。また旅行中は携帯電話に転送するようにしておく方法もあります。
ほかには、ごみ出しにも注意しましょう。宅配便の袋など電話番号がわかるもの、ATMの利用明細表、クレジットカードの明細、郵便物などは個人情報がわからないようシュレッダーにかけるか情報を塗り潰した状態で捨てます。ごみ収集車が来るタイミングに合わせてごみを出すことも大切です。
留守に関する防犯対策で最も必要なことは、留守になるタイミングを悟られないようにすることです。ライフスタイルやライフパターンを知られてしまうと計画的な犯罪のターゲットにされやすく、財産をごっそりと盗まれてしまうこともあり得ます。それを防ぐには、いくつもの小さな対策や工夫を積み重ねていくようにしていきましょう。