耳より情報・金庫あれこれ
個人でできる津波対策の方法
津波は海の近くに住んでいる人にとって、常に警戒しておかなければならない自然災害のひとつです。
ここでは、個人が行える津波対策のポイントについてご紹介します。
「津波が来る前には、必ず引き潮が来る」というのはよく知られた言い伝えですが、実は事実の半分しか言い当てていません。
実際には、津波は引き潮で始まるものと、いきなり襲ってくるものの二通りがあるためです。
ちなみに、東日本大震災では大津波警報の後、20分前後は海面に変化がなく、それから突然、港のすぐ沖の海面が大きく盛り上がって津波が襲ってきたと言われています。
また、津波は水深5000mの海域では時速800kmというジェット機級の速さで伝わります。
陸地に近づくと速度は落ちますが、後ろからくる波が追いつくことで、どんどん波高が高くなります。
陸地に達した津波の時速は36km程度で、それでもオリンピックの短距離走選手に匹敵する速さなので、走っても逃げ切れません。
さらに津波は一度やって来て終わりとは限りません。
第一波のあとには第二波、第三波が押し寄せ、その数は10回以上を数えることもあります。第二波や第三波などの後続波の方が、大きな波になることもあるので要注意です。
地震が発生すると、気象庁が地震の規模と位置を推定し、これをもとに沿岸で予想される津波の高さを求めます。
津波による災害が予想されると、地震が起きてから3分以内を目標に津波警報などを発表します。次の2つの警報がアナウンスされたら、ただちに避難してください。
まず、事前に「非常用持ち出し袋」を用意しておきましょう。バッグはリュックが最適です。
中身は水、非常食、懐中電灯、乾電池、ロウソク、ライター、薬、防寒具、タオル、軍手、ガムテープなどが主でしょう。
赤ちゃんやお年寄りがいる場合は、それらに合わせて、粉ミルクやオムツなどの必要な物を揃えてください。
貴重品を持って逃げる人もいますが、避難する時は一刻を争い、荷物は最小限にすべきなので、金庫など安全に管理できる場所に入れておいた方が無難です。
津波警報や大津波警報を確認したら、海抜5m以上の高台や、鉄筋コンクリートなどの頑丈な建物の3階以上の高さを目安に避難します。
海から遠いところへ逃げるより、近くても高い場所に避難することを心掛けましょう。
川は河口から波が押し寄せ、水が逆流して来るため、川沿いにいる人は、流れに対して直角方向へ逃げるのがセオリーです。
大規模な災害が起きた場合は携帯電話の通話による安否確認はまず不可能です。
家族同士でどの手段で安否を確認し合うかを事前に決めておきましょう。代表的な安否確認サービスには次のようなものがあります。
災害時は、各社の公式サイトのトップ画面に、災害用伝言板の案内が表示されます。
スマートフォンでの利用は、各社のページで確認してください。
このほかに、スマーとフォンなどでインターネットを利用できるなら、Twitter、FacebookなどのSNSや、Google パーソンファインダー、安否情報まとめて検索「J-anpi」なども、利用すると良いでしょう。
警察庁の発表によると、東日本大震災では、岩手、宮城、福島の3県で約6,000個の金庫が拾得され、総額約27億6500万円の現金のうち、99.7%が所有者に返還されたそうです。
金品が盗まれなかったことに対して海外を中心に驚きの声が寄せられましたが、同時に、貴重品は金庫に保管しておくことが大切ということが分かるエピソードとも言えるでしょう。
さらに、静岡県では、「思い出の品の取扱いマニュアル」というものがあり、位牌やアルバム、卒業証書や写真など個人にとって価値がある(思い出の品)と認められるものについては、廃棄に回さずに自治体などで保管して、可能な限り所有者に引き渡そうという取り組みが行われているようです。
他の人には特別なものではなくても、個人にとってはそれが大切な「思い出の品」ということがあります。
金庫は金品や重要な書類などを、盗難防止のために保管するものというイメージが強いかもしれませんが、家族との思い出の品や手紙など決してお金には変えられない、あなたにとってかけがえのないものを守ってくれる存在でもあると言えるのではないでしょうか。
ある日突然津波が襲ってきたときに、冷静に対処することは難しいかもしれません。
しかし、少しでも気持ちを落ち着かせるための材料として、事前に津波に関する知識を身に付けておくことはとても大切なことです。
そして自分の身を守ると同時に、大切なものは常に金庫の中に入れておくという習慣をつけておくことをおすすめします。
ここでは、個人が行える津波対策のポイントについてご紹介します。
知っておくべき津波の特徴って?
「津波が来る前には、必ず引き潮が来る」というのはよく知られた言い伝えですが、実は事実の半分しか言い当てていません。
実際には、津波は引き潮で始まるものと、いきなり襲ってくるものの二通りがあるためです。
ちなみに、東日本大震災では大津波警報の後、20分前後は海面に変化がなく、それから突然、港のすぐ沖の海面が大きく盛り上がって津波が襲ってきたと言われています。
また、津波は水深5000mの海域では時速800kmというジェット機級の速さで伝わります。
陸地に近づくと速度は落ちますが、後ろからくる波が追いつくことで、どんどん波高が高くなります。
陸地に達した津波の時速は36km程度で、それでもオリンピックの短距離走選手に匹敵する速さなので、走っても逃げ切れません。
さらに津波は一度やって来て終わりとは限りません。
第一波のあとには第二波、第三波が押し寄せ、その数は10回以上を数えることもあります。第二波や第三波などの後続波の方が、大きな波になることもあるので要注意です。
大津波警報・津波警報の違いを知ろう
地震が発生すると、気象庁が地震の規模と位置を推定し、これをもとに沿岸で予想される津波の高さを求めます。
津波による災害が予想されると、地震が起きてから3分以内を目標に津波警報などを発表します。次の2つの警報がアナウンスされたら、ただちに避難してください。
大津波警報(避難指示)
予想される津波の高さが、高いところで3mを超える場合に発表されます。数値での発表は5m、10m、10m超のいずれかで、「巨大」な波と表現されます。津波警報(避難勧告)
予想される津波の高さが高いところで1mを超え、3m以下の場合に発表されます。数値での発表は3mで、「高い」波と表現されます。津波から避難する時のポイントは?
まず、事前に「非常用持ち出し袋」を用意しておきましょう。バッグはリュックが最適です。
中身は水、非常食、懐中電灯、乾電池、ロウソク、ライター、薬、防寒具、タオル、軍手、ガムテープなどが主でしょう。
赤ちゃんやお年寄りがいる場合は、それらに合わせて、粉ミルクやオムツなどの必要な物を揃えてください。
貴重品を持って逃げる人もいますが、避難する時は一刻を争い、荷物は最小限にすべきなので、金庫など安全に管理できる場所に入れておいた方が無難です。
津波警報や大津波警報を確認したら、海抜5m以上の高台や、鉄筋コンクリートなどの頑丈な建物の3階以上の高さを目安に避難します。
海から遠いところへ逃げるより、近くても高い場所に避難することを心掛けましょう。
川は河口から波が押し寄せ、水が逆流して来るため、川沿いにいる人は、流れに対して直角方向へ逃げるのがセオリーです。
安否確認手段は家族で決めておく
大規模な災害が起きた場合は携帯電話の通話による安否確認はまず不可能です。
家族同士でどの手段で安否を確認し合うかを事前に決めておきましょう。代表的な安否確認サービスには次のようなものがあります。
災害用伝言ダイヤル
固定電話から安否情報を録音、確認できます。「171」をダイヤルして、録音は「1」を入力、再生は「2」を入力して、それぞれ電話口のアナウンスの指示に従って操作します。災害用伝言版
携帯電話やPHSから、安否情報を登録、確認することが可能です。災害時は、各社の公式サイトのトップ画面に、災害用伝言板の案内が表示されます。
スマートフォンでの利用は、各社のページで確認してください。
このほかに、スマーとフォンなどでインターネットを利用できるなら、Twitter、FacebookなどのSNSや、Google パーソンファインダー、安否情報まとめて検索「J-anpi」なども、利用すると良いでしょう。
災害における金庫の重要性とは?
警察庁の発表によると、東日本大震災では、岩手、宮城、福島の3県で約6,000個の金庫が拾得され、総額約27億6500万円の現金のうち、99.7%が所有者に返還されたそうです。
金品が盗まれなかったことに対して海外を中心に驚きの声が寄せられましたが、同時に、貴重品は金庫に保管しておくことが大切ということが分かるエピソードとも言えるでしょう。
さらに、静岡県では、「思い出の品の取扱いマニュアル」というものがあり、位牌やアルバム、卒業証書や写真など個人にとって価値がある(思い出の品)と認められるものについては、廃棄に回さずに自治体などで保管して、可能な限り所有者に引き渡そうという取り組みが行われているようです。
他の人には特別なものではなくても、個人にとってはそれが大切な「思い出の品」ということがあります。
金庫は金品や重要な書類などを、盗難防止のために保管するものというイメージが強いかもしれませんが、家族との思い出の品や手紙など決してお金には変えられない、あなたにとってかけがえのないものを守ってくれる存在でもあると言えるのではないでしょうか。
ある日突然津波が襲ってきたときに、冷静に対処することは難しいかもしれません。
しかし、少しでも気持ちを落ち着かせるための材料として、事前に津波に関する知識を身に付けておくことはとても大切なことです。
そして自分の身を守ると同時に、大切なものは常に金庫の中に入れておくという習慣をつけておくことをおすすめします。